コンゴウテンジクダイ(新称)

コンゴウテンジクダイ(新称)の成魚。

コンゴウテンジクダイ(新称)の成魚。

先日、出版された日本動物分類学会の和文会誌「タクサ」第39号で、これまで和名がないので屋久島では”アオスジテンジクダイ近似種”などと呼んでいたApogon fleurie⇒Ostorhinchus fleurieuが日本初記録として報告され、”コンゴウテンジクダイ”という新標準和名が提唱された。

コンゴウテンジクダイ(新称)
Ostorhinchus fleurieu Lacepède, 1802

このテンジクダイは屋久島ではアオスジテンジクダイ同様に超普通種で、幼魚から成魚まで見られ、再生産もしているようだ。

なのに国内の他の海域では決して多くは見られないようなので、「屋久島ならでは」の魚のひとつとして紹介したりしている。(地味なので大抵は興味を持ってもらえないのだけど。。。(笑))

コンゴウテンジクダイ(新称)の若魚。

コンゴウテンジクダイ(新称)の若魚。

コンゴウテンジクダイ(新称)の幼魚。

コンゴウテンジクダイ(新称)の幼魚。



最も分かりやすいアオスジテンジクダイとの違いは尾柄部の黒斑だ。
アオスジテンジクダイはクッキリとした黒帯になっているのに対し、コンゴウテンジクダイのそれはボケた黒斑だ。

これは小さな幼魚でもそうなので、識別は意外に容易。

体色もアオスジテンジクダイが明るい黄色なのに対し、コンゴウテンジクダイは暗めのこげ茶色だ。

【成魚の比較】 上:アオスジテンジクダイ 下:コンゴウテンジクダイ(新称)

【成魚の比較】
上:アオスジテンジクダイ
下:コンゴウテンジクダイ(新称)

【幼魚の比較】 上:アオスジテンジクダイ 下:コンゴウテンジクダイ(新称)

【幼魚の比較】
上:アオスジテンジクダイ
下:コンゴウテンジクダイ(新称)



毎年、春先にはゼロ戦や漁礁などに近似のアオスジテンジクダイとともに沢山の幼魚が着き、今年も、現在はちょっと成長した若魚サイズの連中が大量に群れている。

面白いのがアオスジテンジクダイとは明確な棲み分けは見られず、同所的に混泳している事だ。(成魚も!)

これでは間違い(別種同士の交雑)もあるのではないか?と心配してしまう。。。(笑)

参考:
吉田 朋弘・本村浩之.2015 (Aug.).鹿児島県から得られた日本初記録のテンジクダイ科魚類コンゴウテンジクダイ(新称)Ostorhinchus fleurieu.タクサ,39:

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