南と北の境目

屋久島のハナヒゲウツボ
ハナヒゲウツボ Rhinomuraena quaesita / 一湊 -15m

「ウツボ」と聞くと大抵の人は怖くて気持ちの悪い海の生き物と感じている事であろう。
魚だという認識さえも無い人もいるかもしれない。
きっとこの長い体と大きく口を開けて威嚇する様がヘビを連想させ恐怖を感じるのだろう。
ところがウツボにもいろいろな種類がいて中には綺麗な可愛らしい子もいる。
その代表格がハナヒゲウツボだ。
その蛍光ブルーの美しい体色が暗い水中でよく映え、ダイバーの間でもとても人気のある種類だ。
しかも細くて華奢な体つきからは恐怖を感じることも無い。
このハナヒゲウツボは亜熱帯域を中心に分布する魚なのだが、他地域では決してその生息数は多くないようだ。
しかし、ここ屋久島での生息数はかなり多い。
幼魚から成魚まで様々な成長ステージが見られ、ごくごく普通に見られる魚だと言える。
逆に温帯域を中心に分布するトラウツボという種類がいるのだが、こちらはお隣・種子島では普通に見られるのだが、屋久島ではめったに見られないウツボとなる。
このように屋久島と種子島の間に温帯と亜熱帯の境目がある事を感じる例は多く、このハナヒゲウツボとトラウツボの関係はその代表的なものだ。
温帯と亜熱帯のちょうど中間にある島。
それが屋久島の海が持つ最大の特徴だ。

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