その経緯と背景説明 – シリーズ「和名考」その1

今考えてみると、ねよしさんのかけたトラップに見事に引っかかったという事だろうか?(^^;;
ねよしさんのサイト「富戸の波」の掲示板でいつの間にか「和名論争」になっていた。
事の発端はこうだ。
Akihito.jpg2月28日まで上野の国立科学博物館で開かれていた天皇の在位20年を記念した「ハゼの世界とその多様性」という展示があった。
これに行ったねよしさんが書いた2010/03/07の記事「第358回  Akihito – その1」に、学名に今上天皇の名が付けられたハゼの話が出ているのだが、これらは国内では記録がないため和名はないようだ。
つまり外国産のハゼ4種ぐらいに今上天皇の名”akihito”が付いているらしいのだが、これにねよしさんがウケ狙いで噛み付いた!(笑)

 Akihito の名を持つハゼが何らかの経路を通じて日本の海に持ち込まれ、それが強い繁殖力で在来種を駆逐し始めたらどうするのでしょう。
  「Akihito を特定外来生物に指定せよ」
  「Akihito を駆除せよ」
とは言い難いんじゃないでしょうか。

いやいや、確かにその通り!
面白いなぁ~と思い、さっそく掲示板に書き込んだ。

面白いです。
思わず吹き出してしまいました。。。(^^;;

と。
ここからお互い超長文のコメント応酬が始まる。。。(笑)
ねよしさんには昔から和名に対する熱い思いがあり、命名方法について次のような明確な独自の考えがある。

  1. 魚の外観、大きさ、生態、生息環境に基づいて命名する
    実体と和名の結び付きを強くして覚え易くすると言う機能的要請。名前を聞いたらその魚を思い出せる様に
  2. 日本語の豊かさを感じさせる名前とする
    親しみ易さを目的に折角日本語で名前を付けるのだから、その広い語彙や歴史を生かしたい、遊びたいと言う文化的要請。が、結果としてそれが和名の覚えやすさに繋がり、上の機能的要請も満たす事になる
  3. 人名や地名などその魚と直接関係の無い名前は避けるべきである
    名前を聞いてもその魚の外観や生態などが全く想像できない上にその海域の固有種であるかのような想像を抱いてしまう

それに対して過去に「ヤクシマ~」の和名がついた魚や甲殻類に携わった僕は当然のように3番の「人名や地名などその魚と直接関係の無い名前は避けるべきである」にのみ思い切り反応!(笑)
「色や形などは感じ方に個人差があるので、むしろ外観に基づく命名の方が却って混乱を招くので避けるべきではないか?その魚と直接関係の無い人名や地名の方がまだ良い気がする」
という論旨で反論するわけだが、ここで最初に言っておきたいのは、僕は決して
“外観に基づく命名には反対!地名や人名でつけるべき!”
という考えではない事は最初におことわりしておきたい。
この辺は、まぁ、最後まで読んでください。。。(^^;)
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どんどん熱く長くなるコメントに掲示板のオーナーであるねよしさんからついに「待った!」の声がかかった。
「僕の掲示板を長文で汚すな~!!」
ではなく(笑)、むしろ「こんな充実した議論を掲示板上の発言のみに押し込めておくのは非常に勿体無い!お互いのサイトでこれを正式の記事として読み易く掲載しないか?」との申し出。
面白い!やりましょう!!(*^^)
という事で、これから数回に渡って、この長~い「和名論議」を当ブログ「HARAZAKI.NET」、及び「富戸の波」にて掲載しま~す!~(^▽^)/
文は「往復書簡」のような形になっており、”ねよし – 富戸の波”→”しげる – HARAZAKI.NET”の順番で交互に掲載していきます。
多くの方にとってこの僕とねよしさんのやり取りが動植物の「和名」に関して深く考える機会になれば、と願ってやみません。
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富戸の波 – 365万回

静岡県伊東市にある「富戸」というダイビングポイントを愛し、このフィールドを拠点に生物観察を楽しむ根吉さんのサイト。
内容は1つ1つが非常に深く、とことん突き詰める姿勢、そしてその着眼点、観察力、考察には僕も昔から強い影響を受けている。
屋久島にも過去に何度か遊びに来てくれているのだが、やはり屋久島でもその観察スタイルは変わらず。。。(^^;)



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neyoshi_base_bigger.jpgねよし – 富戸の波 (2010/03/21)
「剛(つよし)」と言う名なのに妙に軟弱な奴もいれば、「ひかり」と言う名にもかかわらず根暗な女の子もいます。生まれた時にはご両親は様々な事に思いを巡らせて名付けたに違いないのですが、なかなか願い通りには行かないものです。
同じ事は標準和名や学名にも言える様に思います。地名や人名を付けて、その魚自身以外の意味を帯びてしまうと思わぬ展開を迎える事もありえるでしょう。
「標準和名倫理委員憲章」でも、その様に謳っています。(あっ、ちなみに当委員会の事務所は我が家にあるので、不明な点は何なりとお問い合わせ下さい)
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shigeru_base_bigger.jpgしげる – HARAZAKI.NET (2010/03/22)
 >  同じ事は標準和名や学名にも言える様に思います。地名や人名を付
 >  けて、その魚自身以外の意味を帯びてしまうと思わぬ展開を迎える事
 > もありえるでしょう。
う~ん。。。それを言ってしまうと、どんな和名をつけても「その魚自身以外の意味を帯びてしまう」のではないでしょうか?
そうなると和名は無い方がいいという結論になりそうな。。。(笑)
特に地名や人名よりも、その魚の特徴を和名に充ててしまうのが一番危ない、一番混乱すると僕は常々思っています。
無難なところで、その魚自身とはまったく関係のない言葉、例えば人名や地名がむしろ一番安全なのではないでしょうか?
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こんな感じで議論が始まったわけだが、ここからはさらに熱くなり1つのコメントが異常に長くなっていく。。。(笑)
なので、今後は1ブログ記事につき1人分の1コメントを交互に載せていこうと思う。
次回はねよし(富戸の波)さんのコメントになります。

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1件のコメント

  1. 第361回  タイッツー – その1 ~ 和名ブラザーズの往復書簡 ~

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