生態系のリセット

現在、屋久島の一湊港では堆積した泥を重機を使ってかき出す大掛かりな作業を行っている。
この港の中にはオイランハゼ、ツムギハゼ、カスリハゼ、タカノハハゼなどのハゼ類をはじめとする泥環境を好む生物が沢山棲んでいるのだが、彼らもろともかき出され陸上には大きな泥山が築かれる。
だいたい3年に1回ぐらいのペースで行っているのだけどこれはもう環境の撹乱どころか生態系のリセットが毎度行われているワケだ。
しかし驚くことに毎回1年もしないうちに元通りの生態系が蘇る。
オイランハゼは元通り団地を形成し泥環境を好むサンゴは成長が速いものが多いからかあっという間に元に戻る。
自然環境とそこに棲む生物は人間が思っているほど弱くはなく、特に泥環境の生物は本当に強いとつくづく思う。
人間が作り出すことが多い泥環境はある意味、沿岸環境の成れの果て。
人間の開発が進めば最終的に生き残る海の生物はオイランハゼなのかもしれない。
オイランハゼはハゼ好きダイバーに非常に人気のある魚だが、普通のダイビングポイントがこの港の中のようにオイランハゼだらけになってしまった時、もうそこはいわゆる普通の”ダイビングポイント”としては機能しなくなってしまった時だろう。(笑)
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。。。といつもだったら、ここで終わらせてしまうのだが、今回の作業は未だかつてないほど大掛かりに港内の泥を掻き出している。
2階建ての家ぐらいの高さの大きな砂・泥の山が築かれるくらいで、作業日程も半月を予定していて、土日の休み無しで今月いっぱいまで行われるそうな。。。
ここまでやってしまうと、どうなってしまうのかちょっと想像がつかない。
泥はスグに溜まってくると思うのだが、作業前の生物層に戻るのはいつ頃になるのか?そもそも、まったく同じ生物層を形成するのだろうか?
いろいろと興味深く、今後の観察がとても楽しみだったりする。。。

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3件のコメント

  1. おはようございます。
    ハゼと聞いて駆けつけました(笑)
    オイランハゼは一度は出会いたいハゼです♪
    ブログ読んでびっくりです。自然の力はやはり偉大ですね。
    ところで、描き出した泥はどうなるんですか?

  2. こんにちはー。
    自分のブログでも書いていることなのですが、
    伊豆でも、、記録的な大雨の年などは土砂の流入によって、
    イレギュラーにドロドロ環境ができるときがあります。
    そんなとき、、最初は生物がまったくいなくなってしまったかのようになってしまうのですが、、
    そのうちに、、泥系のハゼがどこからともなくやってきて住み着きます。。
    たくましいというか、、
    近隣のダイビングポイントでは見ることができない泥ハゼが、、
    どこからやってきて住み着くのか??
    ほんと、、自然の不思議さにはびっくりされられます。。
    こういうとき、、ぼくとD氏はわくわく、、ニコニコで潜りにいってしまうわけです。

  3. > otomehazeさん
    かき出された泥は屋久島空港の近くに陥没した土地があるらしく、そこの埋め立て用に使うそうです。
    > おしざわさん
    おしざわさんとD氏、そして僕がワクワクしながら行くような場所は、一般的にダイビング・ポイントとしては使えない場所です。(笑)

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