ミドリハゼとハナグロイソハゼが新種記載

普段、生物に馴染みのない方にとっては、「新種」というと”初めて見つかった種”の事だと思ってしまうかもしれないが、実は前々から知られている例は数多い。
魚の世界でもダイバーの間ではよく知られていて、ごくごく普通に見られる魚なのに、実はまだ正式には「新種」として記載されていない魚は山のようにいる。
こうした生物は”まだ種として記載されていない”という意味で「未記載種」と呼ばれている。
また学術的には、学名がつけられて初めて「新種」として記載される(認められる)わけだが、どういうわけか和名は先にあったりするパターンも多い。
和名というのは単なる地域名であって、世界的にはまったく通用せず、和名はあるのに学名がないという状態は「学術的に種としては認められていないけど、ニックネームはあるよ!」という状態に近いわけだ。
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最近、海外の研究者による論文で4種のイソハゼの仲間が新種記載された。
→David W. Greenfield and John E. Randall. 2010. “Four New Gobiid Fishes of the Genus Eviota from the Western Pacific, with Clarification of Eviota guttata and Eviota albolineata” . ダウンロード
そのなかで現時点で日本国内にも分布しているイソハゼが2種含まれている。
それはミドリハゼとハナグロイソハゼだ。
この2つの和名はずっと前からあったものなのだが新種なのだ。(笑)

ミドリハゼ  Eviota toshiyuki

1種目は日本のハゼ(平凡社)には載っていないのだが、改訂版 魚類図鑑 南日本の沿岸魚
のミドリハゼがそうらしい。
日本で見られるミドリハゼはこれまでEviota epiphanesとされてきたが、これは誤同定だったようで、実際は未記載種だったようだ。
つまり新種だったというわけ。
この学名を見て気づいた方もいるのかもしれないけど、小種名には「日本のハゼ(平凡社)」の著者の一人、鈴木寿之氏の名前が献名されてる。
屋久島での生息状況なのだが、これがちょっと分からない。。。(^^;)
正直言って、僕には難しすぎて、どんなハゼなのか認識すらできていない。
実際、魚類写真資料データーベースでミドリハゼを検索すると幾つかの種が混同されているようで、慎重に見分ける必要があるようだ。

ハナグロイソハゼ  Eviota shimadai

2種目は日本のハゼ(平凡社)にEviota sp. D(ハナグロイソハゼ)として、つまり未記載種として載っているイソハゼの仲間だ。
これがようやく新種記載されたわけだ。
このハゼにも日本人の名前が献名されているのだが、シマダさんって誰だろ?
ハナグロイソハゼは屋久島でも結構見られる普通種だ。
今回、新種記載されたと言っても、何かぴーんとこない。。。(笑)
ハナグロイソハゼはこれまで通りハナグロイソハゼであって、なんら変わることはないのだった。。。(^^;;

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