科博の新種プロジェクト

先日、国立科学博物館の新種プロジェクト第3弾にて、沢山の新種が記載され、標準和名がついたものもいくつかあるので、紹介する。

イズオコゼ(新称)  Cocotropus izuensis

戦前、八丈島から採られた1個体の標本を基に「マスダオコゼ(Cocotropus masudai)」という魚が記載されたのだが、その後、伊豆半島でも見つかり、これらもすべてマスダオコゼと同定された。
しかし、この伊豆半島で見つかった連中は、精査の結果、マスダオコゼではなく、未記載種であることが判ったようだ。
今まで伊豆半島でダイバーが見つけたマスダオコゼとしていた魚はそのほとんどが、「日本産魚類生態大図鑑」に載っている2枚のマスダオコゼの写真、もしくは「日本産魚類検索 全種の同定」から同定していると思われるのだが、それらはすべてイズオコゼになるみたい。
日本産魚類生態大図鑑」P89の2枚のマスダオコゼは共にイズオコゼ。
日本産魚類検索 全種の同定」P601のマスダオコゼのイラスト(絵)もイズオコゼ。
参考: Cocotropus masudai(マスダオコゼ)
参考: Imamura, H., Aizawa, M. & Shinohara, G. (2010): Cocotropus izuensis, a New Species of Velvetfish (Teleostei: Aploactinidae) from Japan.

マツリビハゼ(新称)  Phoxacromion kaneharai

日本のハゼ―決定版」P479に載っている「ハゼ科の一種13」が新種として記載され、標準和名も提唱された。
学名には奄美大島のガイドさん、金原さん(アマミエンシス)の名前が献名されている。
このハゼは今のところ、奄美大島と沖縄本島が分布とされ、静かな内湾の-2m~-3mぐらいの浅場砂地にいるらしい。
屋久島にもいそうだな。。。
ちなみにこのハゼは何と新属になり、属名も記載されこれにも標準和名がついた。
マツリビハゼ属 Phoxacromion
参考: Shibukawa, K., Suzuki, T. & Senou, H. (2010): Phoxacromion kaneharai, a New Genus and Species of Gobiid Fish (Teleostei: Perciformes: Gobiidae) from the Ryukyu Islands, Japan.

クジャクハゼ(新称)  Parioglossus caeruleolineatus

日本のハゼ―決定版」P500に載っている「サツキハゼ属の一種」が新種として記載され、標準和名も提唱された。
このハゼは今のところ奄美大島のみの記録で、河口のマングローブ域の泥地浅場で群れていて、驚くと巣穴に隠れるらしい。
屋久島では環境的にちょっと厳しい気がする。。。
参考: Three New Species of the Ptereleotrid Fish Genus Parioglossus (Perciformes: Gobioidei) from Japan, Palau and India

ムスメハゼ(新称)  Parioglossus senoui

このハゼは、昔、月一で発行されていた「IOP Diving News」の1994年9月号(Vol.5,No.9)のP4で未記載のまま標準和名のみ提唱された種類なのだが、ようやく記載された。
今のところ、パラオのバベルダオブ島と西表島のみの記録で、岩礁域の20-60cmの激浅水深で群れているらしい。
またサツキハゼなどにも混じっていたりするらしい。。。
参考: Three New Species of the Ptereleotrid Fish Genus Parioglossus (Perciformes: Gobioidei) from Japan, Palau and India
参考: Suzuki, T. , H. Senou, and M. Aizawa. 1994. Two newly recorded and one unidentified species of the genus Par-
ioglossus from Japan. I. O. P. Diving News, 5(9): 2-6.

フタヒレホオカギハゼ(新称)  Ancistrogobius dipus
ウロコホオカギハゼ(新称)  Ancistrogobius squamiceps
アサバノホオカギハゼ(新称)  Ancistrogobius yanoi
イトカケホオカギハゼ(新称)  Ancistrogobius yoshigoui

ハゼ科に新属ができ、そこに4種が新種記載された。
ホオカギハゼ属 Ancistrogobius
フタヒレホオカギハゼは「日本のハゼ―決定版」P472に載っている「ハゼ科の一種4」。
ウロコホオカギハゼは「日本のハゼ―決定版」P475に載っている「ハゼ科の一種7」。
アサバノホオカギハゼは「日本のハゼ―決定版」P473に載っている「ハゼ科の一種5」。
イトカケホオカギハゼは「日本のハゼ―決定版」P474に載っている「ハゼ科の一種6」。
ちなみにアサバノホオカギハゼの学名の小種名には西表島のガイド・矢野さんのお名前が献名されている。
参考: Ancistrogobius, a New Cheek-spine Goby Genus from the West Pacific
and Red Sea, with Descriptions of Four New Species
(Perciformes: Gobiidae: Gobiinae)

ネズスナギンポ(新称)  Myopsaron nelsoni

小笠原から得られた標本を基に記載されたベラギンポ科の新種。
何やら55-90mとかなり深いところに棲む魚のようだ。。。
ちなみにこの魚は何と新属になり、属名も記載されこれにも標準和名がついた。
ネズスナギンポ属 Myopsaron
参考: Myopsaron nelsoni, a New Genus and Species of Sandburrowers
(Perciformes: Trichonotidae: Creediinae) from
the Ogasawara Islands, Japan

ササガキハゼ(新称)  Hetereleotris exilis

このハゼも何やら深そうだ。。。(-_-;)
沖縄のナガンヌ島沖、水深53mぐらいのところでドレッジをかけて得られた1標本から記載されたハゼらしい。
参考: Hetereleotris exilis, a New Goby (Teleostei, Perciformes, Gobiidae) from
the Ryukyu Islands, Japan

バケイサゴハゼ(新称)  Gobiopsis namnas

このハゼも深そう。。。(-_-;)
宮崎県の都井岬沖、水深101mぐらいのところでドレッジをかけて得られた8標本から記載されたハゼらしい。
参考: Gobiopsis namnas, a New Deep-dwelling Goby (Teleostei:
Perciformes: Gobiidae: Gobiinae) from Japan

コタカニギス(新称)  Glossanodon kotakamaru

この魚も深そう。。。(-_-;)
中央水産研究所黒潮研究部の漁業調査船「こたか丸」の名前が献名された魚で、土佐湾、及び奄美大島での底曳き網調査の際に採られた11標本から記載されたようだ。
参考: Glossanodon kotakamaru, a New Argentine Fish from Southern Japan
(Protacanthopterygii: Argentinidae)

ワニゴチ  Inegocia ochiaii

日本のワニゴチの和名はこれまでInegocia guttataに充てられていたが、これは誤同定で、実際は未記載種だった、という事だと思う。。。多分。。。
もう面倒臭くて論文を読むのが辛くなってきた。。。あとは下記の論文を読んで逆に教えてください。。。(^^;;
おやすみなさい。。。(mー_ー)m.。o○ zZZZ
参考: A New Species of the Flathead Genus Inegocia
(Teleostei: Platycephalidae) from East Asia
the Ogasawara Islands, Japan

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